ほとんどの場合、性行為を行っていて、かつ月経がなければ、妊娠の疑いがあります。吐き気、乳房痛、疲労感も、妊娠初期の一般的な症状です。超音波検査や妊娠検査は、女性が妊娠しているかどうかをその場で確認できる唯一の方法です。妊娠検査薬を使ったセルフテストは、次の月経予定日の初日から行えます。それより前に検査すると、たとえ妊娠していても生成されるホルモンの量が少なすぎるため、誤って陰性(妊娠していないという判定)になる可能性があります。
超音波検査を行ったら、どのくらいの期間妊娠しているか、医師が正確に告げることができます。医師は、超音波を使わずに妊娠の長さを算定できます。妊娠検査では、どのくらいの期間妊娠しているかは分かりません。
妊娠期間を女性自身がある程度正確に計算できます。最終月経の初日を思い出して、その日を含めた今日までの日数を数えます。
研究は、女性が自分で自分が妊娠しているかどうか、そしてどのくらいの期間妊娠しているかを算定する力があることを示しています。どのくらいの期間、自分が妊娠しているかを計算することができるかどうかを調べるために、アメリカ人女性とインド人女性への調査が行われました。女性たちには計算の助けとしてカレンダーやワークシートが渡されました。この研究によれば、研究グループのアメリカ人女性の100人に98人が、そして研究グループのインド人女性の100人に87人が、自分がどのくらいの期間妊娠しているかを算定することができました。約10人に9人の女性が自分でミフェプリストンとミソプロストールを使用するのに支障ないように、正確に妊娠期間を算定することができました。研究者たちは、「この研究に参加した女性の大半は、医療の診察を受けていない状態で安全に薬による中絶を行うために、臨床的には取るに足らない程度の誤差で、妊娠期間を正確に算定することができた」と結論づけました。ほとんどの女性の算定した数字が、実際の妊娠期間から1週間の誤差におさまるものでした。この誤差は安全かつ効果的な薬による中絶のために実証されている範囲に十分におさまります。
妊娠週数の数え方は?
妊娠週数は、妊娠の成立=着床してから数え始めると考えがちですが、実際は最後に生理が来た初日(=最終月経開始日)から数えます。
最終月経開始日を妊娠0日目として考え、妊娠0〜6日目が「妊娠0週」、妊娠7〜13日が「妊娠1週」となります。わかりやすく1月1日を最終月経開始日とした場合は以下のようになります。
妊娠週数の計算例
● 1月1日(最終月経開始日)=妊娠0週0日
● 1月2日=妊娠0週1日
● 1月7日=妊娠0週6日
● 1月8日=妊娠1週0日
妊娠日数と週数は「満(まん)」で計算するため、0から起算する点に注意してください。1月8日は「妊娠0週7日」とは数えず、繰り上がって「妊娠1週0日」となります。
この数え方の場合、妊娠検査薬で陽性反応を示す頃にはもう妊娠1ヶ月に入っていることもあり、「もう妊娠1ヶ月なの?!」と驚く人も多くいますよ。
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