妊娠9週以降に薬による中絶を行っても、経口中絶薬RU486には効き目があり中絶をすることは可能です。しかし、合併症の危険が増加するため、医師の治療を受けなければならない可能性が高くなります。(どのくらいリスクか高まるかについては、下の合併症に関する表を見てください)したがって、病院の待合室や病院の近くにあるカフェで薬を服用することをお勧めします。緊急に診察が必要となる場合、病院の近くにいることができるからです。症状は流産とまったく同じです。緊急の処置が必要な場合は、中絶をしたことで女性が起訴されるかもしれないため、医師に流産をしたと伝えることが大切です。症状や治療法は流産の場合と同じです。
また、組織や多くの血液だけでなく、(その大きさは妊娠期間によって異なりますが)胎児が排出されることになり、見た目で胎児と分かるかもしれないことを覚えておいてください。胎児を見るのはかなりつらいかもしれません。しかしほかに方法がないなら、鋭利な物を膣に挿入したり、漂白剤といった有毒化学物質を流しこんだり、腹部に打撃を与えたりするといった危険な方法よりも、経口中絶薬RU486による中絶の方がまだ安全です。このような危険な方法は、絶対用いてはいけません!
経口中絶薬RU486による中絶は、妊娠第一期(第12週)まで有効であることがわかっており、妊娠第二期においてもその有効性が確かめられています。しかし、妊娠期間が長ければ長いほど、合併症の危険性が高くなります。薬による中絶がうまくいかない場合、あるいは大量出血により手術を行わなければならなくなる数が増加しています。
妊娠期間 | 治療が必要な女性の割合 |
0~49日(第0~7週) | 2% |
40〜63日(第7~9週) | 2.50% |
64~70日(第9~10週) | 2.70% |
71~77日(第10~11週) | 3.30% |
77~84日(第11~12週) | 5.10% |
85~91日(第12~13週 | 8% |
(処方後の医療には妊娠が継続していると、あるいは不完全な中絶の真空吸引ケースが含まれます。)
妊娠49〜64日(第7〜9週)では、0.2%の女性が出血のため緊急掻爬を必要とする可能性があります。(経口中絶薬RU486による中絶を行う女性500人に1人)これはペニシリンを使用した後に、アナフィラキシーショック(ごく稀にしか起こりません)が起こる危険性と同じくらいです。
妊娠64日~93日(第9〜13週)では、0.4%の女性が出血のため緊急掻爬を行わなければならない可能性があります。
妊娠第13週以上ですら、妊娠の継続、あるいは不完全な中絶により、外科的排出を必要とする女性は5.2%のみです。
2004年に、ロイヤルカレッジ(産科・婦人科)のエビデンスに基づく臨床試験のガイドラインは、ミソプロストールとミフェプリストンを組み合わせて用いる医学的処方は妊娠9~13週目に中絶を行う女性にとって手術に変わる安全で効果的な方法であると述べています。
女性に合法的な選択肢が他にない場合、危険な中絶を行う可能性が高いでしょう。中絶を引き起こすために、膣内に鋭利なものを挿入したり、漂白剤などの有害化学物質を流し込んだり、腹部に打撃を与えたりといった危険な中絶の方法が多様に存在します。他の手段を用いるよりも、薬による中絶を行う方が常に女性にとって安全です。
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